映画「アルゴ」との出会い

1979年11月、イランでのアメリカ大使館人質事件。う~ん、あまりはっきりとは覚えてない。人質奪還のためウソの映画製作をでっち上げ、ハリウッド協力のもとCIAのやり手がイランに乗りこんでいくという実話をもとにした作品。

監督・主演、ヒゲをたくわえたベン・アフレックがカッコいい。彼って70年代ルックが本当によく似合う。まあカッコいいひとはどの時代の男を演じてもキマるもんです。そしてこの作品は70年代フレーバーの再現が見もののひとつ。人質たちのいでたちから、CIAの最新機器、テヘランの雑踏や行き交うクルマ、数曲ながら流れる当時のヒット曲。

まあ実際は79年から80年にかけての話だから、70年代といっても最終盤なんですけどね。そんななか先がけて80年代的匂いを感じさせるのがハリウッド側のふたり(ジョン・グッドマンアラン・アーキン!)なのがいかにも。ちなみにこのでっち上げ映画作戦の事実が明るみになるのは90年代後半、クリントン政権になってからのことなのであります。

それにしても息詰まる緊迫感。映画製作スタッフに仕立て上げられた人質6人が、最後の難関である出国手続きを突破するさいそれはMAXに。出会えるアプリを触りながら見ていたんですが、そのすぐあとの場面はやや演出過剰でそれこそハリウッド的かなと思ったりもしたけど、なんだかひさびさに映画でハラハラドキドキしましたよ。