フローズン・プラネットinコンサートとの出会い

とにかく映像が美しい!ハイビジョンだか超高速だか知らないけど、雪の結晶が変化する様子などは泣きそうになってくる。そこへもってきてフルオーケストラが奏でる壮大な生演奏。BBC制作のドキュメンタリー作品「フローズン・プラネット」。ステージで指揮をふるうのは、「遠い夜明け」や「ユー・ガット・メール」などで有名な英作曲家ジョージ・フェントン。ユー・ガット・メールと言えばインターネットでの出会いを題材にした映画ですが、現代でいうと出会アプリを通じて出会うようなものでしょうか。

北極と南極の遥かなる自然や動物たちの生態を、膨大な年月を費やして撮影したこの作品、先に映画作品として封切られた「ライフ」ディープ・ブルー」に続く3部作、NHKテレビで放映されたものを今回再編集して音楽を重ねたものとのこと。進行案内役として写真家・冒険家の石川直樹(東京では伊勢谷夕介が務めたらしい)。

動物たちはホント愛らしい。まるで演技指導がされているかのよう。そして人間よりずっと知能が発達してるんではないかと思わせる場面も多々あり。主演男優賞を選ぶとすればやっぱりペンギンたちかな。そのコミカルな動きには癒されます。主演女優賞はとほうもない距離を飛び続けるアホウドリ、助演男優賞はおっとりした白クマかも。

過酷な条件のもと、長期にわたって撮影した制作者たちには頭が下がる思い。